創造生活 day 11

今日はYugi Kim(pf)と宮本勇成(sax)のライブに。Yugiとは一緒にライブをやったことがある仲だが、彼のライブに行くのは初めてだ。アコースティックのデュオでドラムがいないにもかかわらず、終始ダンサブルな音楽で大いに楽しんだ。勇成くんのサックスワイルドで、すごく素直な表現を感じた。Yugiのピアノも同様にすごく素直。だが、情感たっぷりに、というのではなく、むしろパーカッションのような跳ねるタッチで空間を作っていた。

ライブに行くとやはり刺激を受ける。感性を集中して働かせることになるからだろう。その意味では、美術館に行ったり、映画館に行ったりするのと似たようなところがあるかもしれない。作品を作ることは、一方では感性を働かせて作品そのものと正直に向き合うことが欠かせないが、他方では形式と流通をドライに、理性的に考える必要がある。理性を研ぎ澄ませるのはたぶん得意なのだが、感性を自分で研ぎ澄ませるのは難しい。(だから、一人で家にいると情報に溺れたくなってしまって、ネットサーフィンをするのだろう。)ちゃんと現場に行くことはすごく役にたつ。

そうそう、今日の創作は論文だった。なかなか文章を書き出すフェーズに入れなくて、テーマと問いをマッピングする作業をした。ノートの中心に大きな問いを掲げ、丸で囲む。そこから線を引いて幾つかの小さな問いに分解して、再び丸で囲む。そこから線を引いて暫定的な解答を与え、それに対してまた問いを立てる。と、いった具合に、書くべき事柄を結びつけていく。明日はこれをアウトライン化して、修論から移植していく作業をすることになる。