2024/12/14

土曜日の朝。すでに期日を過ぎている原稿と格闘しなければならないのだが、気持ちが乗ってこない。とりあえず散歩をしてから、Duolingoでフランス語の勉強をした。や白手をつければつけるほど、自分を楽にできる。頭では分かっているのだが、なんだか動けない。多少の疲労も溜まっているのだろうが、そんなのは大した理由じゃない気がする。と、こうやって文字を打っているうちに少し気持ちが上がってきた感覚もある。ナイス・プレー。やる気が出ないときはジワジワと作業に向かっていけばいいのだ。そういえば、修論を書いていた時期——ちょうど一年前だ——も、こうやって朝に文章を書いていた。研究の日誌をつけていたのだ。逃げ回ってネットサーフィンをするよりよほどいい。自分のやりたい作業から手をつければいいのだ。そこからシームレスに研究へと移る。

ずっとデリダの友愛論、政治論と格闘している。デリダの哲学の全体の図式はかなりくっきり見えてきているのだが、個々のミクロな論点はまだまだ詰めが甘い。概念の意味をひとつずつ確定していく作業をしないと、全体の図式も説得的に論じられなくなってしまう。だが、全体が見えているという自負があるので(思い過ごしかもしれないけれど)、個々の概念についてもそれなりに理解できている気がしてしまう。もっと慎重に、自分にもデリダにも疑いの目を向けながら執筆する必要があるかもしれない。ともあれ、それは最終的なゴールであって、まずは叩き台を作ることだ。