# 2025/03/18

昨日の夜から考えたくないことに取り憑かれる。頭から追い払うために研究をし、仕事をする。散歩をし、語学の勉強もする。何事もなかったかのように(実際に何事もないとも言えるのだが)目の前の生活を淡々と送る。

夕方、もっと研究しようと試みるも、メール対応に追われる。残念だが、しかしやることがあるならいい。考えたくないことを考えなくて済むからだ。僕の活動は、生活を制作と一体化させているように見せかけて、実は生活から目を背けるために露出狂的な制作をしているだけなのかもしれない。

トッドの「西洋の敗北」では、先進諸国のエリートたちが第一次産業・第二次産業と接地せずに経済を加速させていることが批判されている。それこそが西洋が「敗北」していく直接の原因なのだという。最も重要な生活基盤を蔑ろにしている、という意味では、僕の生活も御多分に洩れず、ということなのだろうか。