朝7時に目が覚め、トイレにも行かず一気にアクセルを踏み込んで原稿に取り掛かる。AIとの協働が上手く噛み合ってきて、なかなかいい感じになる。もうすでに締め切りは過ぎているのだが、まだ詰めなきゃいけないので土曜日に持ち越し。
午後は陶芸教室へ。やや身体がキツかったが、元気をもらいにみんなに会いに行く。「忙しすぎる」と愚痴をこぼす。「何のためにそんなに働いてるの?お金?」いつもクリティカルな一言でハッとさせてくるスタッフがいるのだが、彼女にこう聞かれた。困った。何のためだっけ?たしかにお金もある。年齢的にも、そろそろ自立したいなぁと思う。だが他方で現実問題としては、自立しなくてもやっていける環境にいる。少なくとも、無理してまで仕事をしなければいけないシチュエーションではない。
お金のため、だなんて言ったら、俺の中の俺が笑う。そういう価値観から距離を取ろうとしてたんじゃないの?何が今さら金だ?自立して見栄でも張りたいのか?
しかし、まあいい、認めよう、少なくとも半分はお金のためだ。
だが別の側面もある。大人が好きなことをやろうと思ったら、計画を立てなければいけないらしい。少なくとも、人を集めて何かをやるには計画が必要だ。俺は楽しいことをやろうとして、スケジュールがギチギチになっている。哲学だってラジオだって、面白くてやっている。
さらに別の側面。頼まれるからやっている、というのがある。仕事を頼まれて、他に任せる人もいない、という状況。引き受けるしかない。溜めてしまっている仕事もあるが、キャパの範囲内でできることをやっている。
この最後のタイプの仕事は少し危ないと思っている。このタイプの仕事をやると、如実に自分の「株」が上がるのだが、しかし「株」で自分の価値を測るようになったら終わりだ。あくまで楽しいことを楽しくやるのが俺の、俺のための人生だ。
「何のためにそんな働いてるの?お金?」「うーん、まあ、そうかな。」