映画を観に行く。ミッション・インポッシブル。前後編あり、後編が公開されている。前編は２週間くらい前に配信で見た。特別好きなわけではないが、はやってるようだし、U-NEXTのポイントも貯まっているから観てみた。
長かった。長すぎて途中から内容があまり分からなかった。話が込み入っているし、だんだん集中力が切れてきて、いま何のために何をしているのか、さっぱり分からなくなってしまった。ただトム・クルーズの激しいアクションシーンが繰り返されて、意味もわからず興奮させられる映画だった。むしろ筋がわからない方がいいのかもしれない。純粋にアクションだけを楽しめるから。
戦争とAIという、あまりにも凡庸なテーマだが、それでいい。その凡庸さが内容をマスキングしてくれる。トム・クルーズが素晴らしいフォームで（何度も）全力疾走をしたり、足で飛行機を操縦したりするのが観られればよいのだ。全力疾走は圧倒的だった。あんなに綺麗なフォームで走れる人はなかなかいない。若者でさえ難しいだろうに、もう壮年と言って差し支えないくらいの彼が魅せるダッシュには驚かされた。ストーリー全体の期間はおよそ３日なのだが、そのなかで何度ダッシュしたことか。しかも世界中を飛び回りながらである。体力が人間離れしている。
そんなトム演じるイーサンとは対照的に、われわれ観客は3時間弱もずっと座らされっぱなしだ。映画が終わると、身体が凝って痛むのを感じた。刺激を浴び続け、頭も疲れる。帰ってから爆睡した。