なかなかエンジンがかからないが、自習室に行って研究と予習。研究も語学も面白い。締め切りさえなければこんなにも楽しいのだ。とすれば、僕が取るべき手段は、いつ締め切りが来てもいいように、原稿をストックしておくことだろう。今年の夏休みは締め切りなしに原稿を一本書き上げるのを目標にする。それから、ドイツ語も基礎をマスターしたい。
予備校のバイトは今日も中止。バッティングセンターに寄ってリフレッシュする。帰りに長い散歩をしていると、色々考えが浮かんでくる。そういえば、最近自分の日本語に不満がある。かつてはもっとシャレた日本語を話し、書いていた。最近はあまりにも「剥き出し」で、しかしそれにしてはホコリを被っている。手垢にまみれた表現で重くて堅いことを言っている気がする。以前は良くも悪くも、もっと軽薄な物言いだった。僕は軽薄さを愛している。
とはいえ、歴史の重みみたいなものも無視するスタンスも嫌だ。うーん、そうだなぁ、いわば、歴史の重みに耐え抜いて来た軽薄さみたいなものを愛しているのかもしれない。村上春樹が気に入ったのもそういうところだし、さらに遡ればカフカもそうだ。そう思いながら本棚を眺め、チャンドラーを読み返すことにした。