ゼミが2つ。しかし2つの間には長時間の空白があり、ごっそり待ちの時間が生まれる。1日に3時間までしか集中できないことを考えると、研究したら体力が限界を迎えるのだが、しかし我慢できずに研究する。ちょっと眠いかな、と思っていたのだが、やり始めてみると深く集中できる。「潜る」という感覚だ。1時間潜って出てくると、身体がフラフラしてくる。相当なエネルギーを使っているのが分かる。
休憩のために大学の周りを散歩する。連日の猛暑からは想像できないのだが、急に25℃くらいの心地よい気温まで落ちる。気分よく散歩をし、食堂に行って温かいココアを啜る。これでだいぶ休めた。最後にお気に入りのベンチで横になって昼寝をする。頭がスッキリする。
なんとなくお腹が痛い気がする。昼に鶏ささみの漬け丼なるものを食べたのだが、中が生っぽかった。あとで調べてみると、どうやらそうやって食べるものらしいのだが、しかし「生肉を食べてしまった!」という不安でお腹に来ている。事実、食中毒の場合はこんなに早く発症しないらしい。
僕は滑稽なほど神経質なのだが(ああ、ドン・キホーテを読まなければ!)、その対処法も知っている。気分で行動を変えないということだ。気分が悪い気がするから家に帰る、などという手段を取らない方が精神衛生上よい。本当にダメな時は、頑張っても動けないものだ。動けるうちは動く。これは、哲学の研究において、手書きを作業の中心に据えているのに対応している。物理的な運動と物理的な成果物のみが仕事量であり、精神的な労働は(少なくとも自分では)評価しない。森田正馬はこの態度を「気分本意」と対比させて「行動本意」と呼んだ。