# 2025/03/01

『判断力批判』を読むところから一日がスタート。あまり真面目に読んでいないので、完膚なきまでに誤読をしている可能性もあるが、しかしこういう読みも大事だ。なぜカントが「美しさ」に注目したかというと、感覚的な快不快(=完全な主観)と理性的な適意(=客観的評価)との中間に美があるからだという。つまり、主観的な評価でありながら、それが普遍的に妥当することを前提とせざるをえないのが美だというのである。あまり共感はできないが、この定義自体は面白い。こういうふうに主張することの旨みが今後現れてくるのだろう。

久しぶりに自分の研究をやる時間が手に入った!デリダを読む。前まで読んでいた箇所を復習し、少し読み進める。ノートに気になったところを書きつけていく。

鼻水が止まらない。花粉きた。夜にレギュラーで飲んでいるアレルギー薬に加えて、朝は頓服もキメる。さらに家にあった市販の点鼻薬も注入し、なんとか回復。来週中に耳鼻科に行きたい。行かなければ、生活が成り立たない。

花粉対策をがんばったのには訳があり、今日は近所でフットサルをする予約をしたのだ。しかし人数が揃わなかったらしく、残念ながら中止に。その時間で動画編集の仕事をする。のめり込んでしまって、ずっと作業していた。身体が凝る。ベアフットシューズを履いて散歩へ。ベアフットは歩くのが楽しいのだが、歩数が稼げないのが残念だ。まだ疲れやすい。目標の1万歩に届かない。ゆっくり時間をかけるしかない。(前も同じことを書いた気がする。)

ギターの即興演奏を録画・録音し、YouTubeにアップ。今日はルーパーの調子が悪く、重ねたテイクがちょっとずつズレていった。こういうアクシデントも含めて音楽だ。録り直さずにそのままアップ。なにせ、タイトルはDiaryですから。実はDiaryには先を見据えた画策があって、時間ができた時にはDiaryをサンプリングしてビートにしようと思っているのだ。時間がないなりにDiaryを録りため(これだけで一つの作品として成立していると思う)、後でさらに加工する計画だ。Logic Proに入っているシンセをいじるのにも関心があるのだが、あまりにPC作業を増やすと心身がもたない。一旦ステイ。

フランス語のレッスン。Leven 1をコンプリート。ほぼ1ヶ月で各回30分のレッスンを30個終えたのだからすごい。やはり継続するのは得意だと感じる。普通に生活リズムが安定しているだけだとも言える。

テレビで外国人が日本の歌をモノマネする番組を見る。出場者のレベルが高いのには驚いたが、モノマネを見て毎回感じるのは、モノマネされる側の、要するに「本人」の凄さだ。「本人」はレベルが高い、というのでは決してなく、むしろモノマネされるくらいの特徴的な歌い方を発明・発見したのがすごい。たとえば昨日はCharaがモノマネされていたが、普通にボイストレーニングに行ってあの歌い方が身に付く訳がない。誤解を恐れずに言えば、「ヘン」だ。しかしその「ヘン」を納得させる力がすごいのである。モノマネは技術だが、「ヘン」の創造はモノマネにはできない。「歌うま」系の番組からスターが生まれないのは、彼らが「ヘン」の創造に向かわないからである。上手さに向かう努力には自分を律する苦しみが伴うだろうが、「ヘン」に向かう努力は自分を律さない苦しみが伴うだろう。僕はプレイヤーとしても、観客としても、後者の苦しみが好きだ。